過労自殺の原因となるうつ反応と仕事の要因との関係をアンケート調査から分析し、うつ反応を説明する要因を検討した。結果として第1に、多くの人に役割を担わされるという役割葛藤と、自分が職場でどのような役割を担うべきかわからないという役割曖昧性が、大きな要因であった。第2に、対人関係を壊したくない気持ちである対人関係の秩序というパーソナリティも大きな要因であった。ただし、残業時間は影響しなかったため、時短よりむしろ仕事の内容に注目すべきである。 また、産業クラスターコーディネーターの調査を通じて、曖昧で突発的な仕事の具体的な内容にも着目した。
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