研究課題/領域番号 |
24530454
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
島貫 智行 一橋大学, 大学院商学研究科, 准教授 (40454251)
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キーワード | 経営学 / 人的資源管理 / 雇用 / 労働市場 / 境界 |
研究概要 |
研究2年目となる平成25年度は、本研究の主題である雇用の境界と人事管理にかかわる先行研究について、欧米だけでなく日本の研究を加え、平成24年度からの文献サーベイを発展的に行った。具体的には以下のとおりである。 第1は、非正規社員と外部人材の活用に関する研究群である。日本の研究を中心に、非正規社員(パートタイマーや契約社員)および外部人材(労働者派遣や業務請負)の活用に関する現状と課題について検討を行った。とくに労働者派遣について、常用型派遣と登録型派遣、技術系・事務系・製造系派遣の違いなど、派遣の形態や職種の違いなどを考慮に入れた整理を行った。また、正規社員と非正規社員、外部人材という活用区分に関する規定要因から一段階進めて、非正規社員内のパートと契約社員の活用要因の違い、外部人材内の労働者派遣と業務請負の活用要因の違いなどを比較検討した。 第2は、多様な正規社員の活用に関する研究群である。近年、日本企業において、無期雇用契約を結ぶ正規社員の中に、職務や勤務地さらに労働時間が事前に限定されていない、いわゆる無限定型正規社員に加えて、職務、勤務地、労働時間のいずれかが限定されている限定型正規社員が活用されていることが指摘されている。こうした多様な正規社員の活用に関する現状と課題について検討を行った。加えて、多様な正規社員の活用に関する規定要因を検討し、非正規社員や外部人材の活用要因との比較検討を行った。 これとあわせてデータの収集と整備を進めて平成26年度の分析に向けた準備作業を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度に計画していた文献サーベイとデータ整備がほぼ予定どおり行われており、平成26年度のデータ分析のための準備が進んでいると判断したため。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、非正規社員と外部人材の活用、および多様な正規社員の活用における現状と課題に関して分析を行う。
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