研究課題/領域番号 |
24530457
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
咲川 孝 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (80272805)
|
キーワード | 人的資源管理 / 国際経営 |
研究概要 |
企業の国際化とともに、SHRM(戦略的人的資源管理:Strategic Human Resource Management)研究も他のマネジメント研究のように、最近、新たな展開を示している。つまり、SHRMの研究を1国でなく、複数の国の間で実施するようにという要求があり、国際的SHRM(International Strategic Human Resource)研究という新しい分野が生まれつつある。異なる国の環境がHRM(人的資源管理)の慣行にどのように影響を及ぼすのか、それが最終的に企業の成果にどのように影響を及ぼすかを実証研究したSHRMの研究者はいない。本研究では、異なる国の環境が、HRMの諸慣行にどのように影響を与え、その結果として、その製造組織のもとでは製造成果は高い、低いかの2方向の交互作用(HRMと国との交互作用)、及び3方向の交互作用(HRM、国、製造技術との交互作用)を予測する仮説を設定し、分析をする。本研究は、製造セクターに焦点を当てることによって、国の文化など国の特性と経営との関連をより具体的に解明しようとする。 平成25年度は、当初、ベトナム、台湾にて調査をすると計画していた。しかし、それらの国での調査協力が十分に得られなかったために、米国の製造企業を調査をした。調査は、調査会社に委託をして、アンケートを配布して、データを得た。さらに、マレーシアでは2度目の調査を実施して、現地企業を訪問をして、データを得て、現在も進行中である。 この調査の研究の一部を国内外の学会にて報告をした。特に、理論的研究を実施して、それを報告し、英語論文にしている。その論文のなかでは異なる文化がHRMと成果との関係にどのように影響を及ぼすかを理論的に整理した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
海外での調査には、現地のパートナーがいるが、やはり私がいつも現地に訪問することができず、またパートナーも新しい大学に移ることによって、調査が進展しなかった。つまり、アンケート票を配布するだけではいけなく、実際に企業に訪問をしなければ海外調査は進展しない。
|
今後の研究の推進方策 |
今年は、夏には必ず、インドとマレーシアでの調査を完了する。ベトナムでも調査の協力が得られれば、調査を実施し、年度末までに完了する。研究のサポート体制が得られれば、日本でも調査を実施するかもしれない。そして、年度末までに、複数の国での調査結果を論文にまとめたい。
|
次年度の研究費の使用計画 |
3月中に物品を購入して、平成25年度の支払いが終了していない。 3月中に物品を購入して、平成25年度の支払いが終了していない。
|