研究課題/領域番号 |
24530465
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
與那原 建 琉球大学, 観光産業科学部, 教授 (30182843)
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研究分担者 |
大城 美樹雄 名桜大学, 国際学部, 講師 (10331191)
山内 昌斗 広島経済大学, 経済学部, 准教授 (40412283)
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キーワード | ローカル企業 / 経営史 / 経営戦略 / ケイパビリティ(組織能力・ダイナミック能力) |
研究概要 |
本研究は沖縄の代表的なローカル企業が、市場において競争優位を構築したプロセスを、経営史的な方法で明らかにするとともに、各社の事例を経営戦略論的視角から比較分析しようとするものである。そうすることで、国内の他地域とは異なる経営環境のもとで発展を遂げてきた沖縄県のローカル企業が長期的・継続的に競争優位を獲得できた要因を明らかにできると考えるからである。 今年度は大きく分けて3つの調査テーマを実施した。 第1に沖縄企業の全体像把握を目的とした論文の執筆と発表である。沖縄県公文書館、沖縄県立図書館、沖縄県企画部統計課、りゅうぎん総合研究所、東京商工リサーチ沖縄支店にて収集した統計資料等を用いてデータベースを作成するとともに、研究論文を執筆した。これにより、沖縄における主要企業およそ100社の歴史的な位置づけを確認した。論文は山内 昌斗, 上間 創一郎, 城間 康文(2013)として発表した。また、この論文をベースにさらに議論を深めたものとして、上間・城間・山内昌斗(2013)を執筆した。 第2に個別事例研究の展開である。サッポロビール、瑞泉酒造、オリオンビールなどの企業を訪問して資料を収集したほか、インタビュー調査を実施した。調査結果については、2度の研究会を開催し、議論を重ねた。研究内容については次年度に学会報告を行うとともに、論文として成果を発表する予定である。また、今年度は前年度の調査結果をまとめて学会報告を行うとともに論文を執筆した。論文は山内(2014)が発表された。その他、論文1本が査読中である。 第3に経営戦略論的視点からの分析フレームワークの構築である。企業の持続的競争優位の源泉という観点から、特に企業のケイパビリティ(組織能力・ダイナミック能力)に関する議論を行い、理解を深めた。このテーマについては、個別事例研究の蓄積を進めながら、さらに内容を深めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
沖縄企業の全体像を把握するためのデータベースが完成した。また、それを用いた論文2本が発表された。個別事例研究についても査読付論文が1本、査読中のものが1本完成した。現在執筆中の論文についても順次発表される予定である。
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今後の研究の推進方策 |
データベースを活用しながら、事例研究のさらなる蓄積を図っていくことにする。研究を進めるなかで、研究対象として追加する必要性のある企業も見つかった。これらの調査も進めていく。それと同時に、経営戦略におけるケイパビリティ(組織能力・ダイナミック能力)に関する議論を深め、新たな視点を提示する。そうすることで学術的な貢献を果たすことができると考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究代表者が学科長となったことで、学科運営の仕事に忙殺され、計画通りの支出ができなかった。 今年度からは研究活動に十分な時間を割くことができるようになったため、計画通りの支出を行う予定である。
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