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2012 年度 実施状況報告書

後発企業効果に関する長期的分析─戦略的意思決定をめぐる資源ベースアプローチ─

研究課題

研究課題/領域番号 24530481
研究種目

基盤研究(C)

研究機関中央大学

研究代表者

久保 文克  中央大学, 商学部, 教授 (00256017)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード後発企業効果 / 後発企業 / 先発企業 / 逆転 / キャッチアップ / 資源ベース / 見えざる資産 / 戦略
研究概要

平成24年度の研究実績は以下の通りである。
① 約800市場のマーケットシェアを長期時系列でグラフ化した田淵泰男[2009]『日本の主要産業における企業のシェア変動─長期時系列調査─』(税務経理協会)のデータをもとに、後発企業効果が発揮された市場をあらゆる産業からピックアップするという作業は完了した。
② 田淵[2009]に網羅されていない最近5年分のデータともども出所の原資料に戻り補足する作業、および後発企業効果を発揮した企業の社史はじめ資料を収集する作業は順調に進行中である。
③ 後発企業効果発揮までの期間・戦略的要因それぞれのパターンごとに、典型的事例と考えられる企業を最低2社ずつ事例研究の対象としてピックアップする。その際、個別事例研究の対象する企業に社史などの資料収集、および田淵[2009]出所の原資料に戻り、マーケットシェアのグラフを作成し直す作業については、平成24年度においてすでに進行中である。
④以上の市場について、後発企業効果が生じた要因分析を先発企業・後発企業の特定作業とともに随時行っている。
②③に関しては、国立国会図書館にアルバイト学生を週のべ3回派遣し、出所の資料をコピーしており、現在、後発企業効果を発揮した68の市場についての最近年度の補充も含めたシェアグラフの再作成が完了しており、平成25年度において引き続き継続していきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定していた対象市場をかなり広げ、出所に戻ったシェアグラフの再作成作業を行っているが、これもひとえに、順調が進行しているがゆえの結果である。事例研究作業への移行も忘れることなく、マクロ分析のための対象市場の拡大=グラフ再作成作業を継続していきたい。

今後の研究の推進方策

平成25年度の研究推進方策は以下の通りである。
① 後発企業効果が発揮された市場についてのシェアグラフの再作成作業を引き続き実施する。
② 後発企業効果発揮までの期間・戦略的要因それぞれのパターンごとに、典型的事例と考えられる企業を最低2社ずつ事例研究の対象としてピックアップする。
③ 以上の準備作業を踏まえ、期間・戦略的要因それぞれのパターンの代表的事例企業を選別し、期間をめぐる個別事例研究へと移っていくが、資源ベースの戦略論に依拠しつつ、逆転が起きる前提となった経営環境の変化への対応に着目して革新的企業者活動を分析していく。そして、それまでの成果を中間報告する。

次年度の研究費の使用計画

上記推進方策に基づき、平成25年度の研究費の使用計画は以下の通りである。
・国立国会図書館における出所資料のコピー作業のためのアルバイト代。
・事例研究の対象となる個別企業の社史を中心とした資料の購入。
・神戸大学経営経済研究所を中心とする資料収集のための旅費。
・中間報告のための旅費。
・以上の他、消耗品や通信費。

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公開日: 2014-07-24  

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