研究課題/領域番号 |
24530491
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
阪井 和男 明治大学, 法学部, 教授 (50225752)
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研究分担者 |
栗山 健 明治大学, 研究知財戦略機構, 研究員 (90599565)
内藤 隆 明治大学, 研究知財戦略機構, 研究員 (50600946)
尾上 正幸 明治大学, 研究知財戦略機構, 研究員 (90599573)
小林 広尚 明治大学, 研究知財戦略機構, 研究員 (00600941)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ワークショップ / グループ思考 / ワールドカフェ / 思考の発散収束モデル / 思考の収束発散モデル / 芸術思考 / デザイン思考 |
研究実績の概要 |
本研究の成果はパンフレット「創造的グループ思考:交流制約法TCoM (Transactional Constraint Method)」(2015年3月10日)としてまとめ、ホームページにも公開した。これは、研究期間の3年間にわたって実施された二十数回に及ぶ社会人を集めたワークショップ実践によって得られた成功と失敗の実践結果を集約し、「2時間でできる課題探究と解の創出(同パンフレットの副題)」を可能とするワークショップ技法としてまとめたものである。このワークショップは、課題遂行に行き詰った「課題提起者」、課題提起者に質問で課題の核心を探り出して解を提案する「参加者」、ワークショップを企画・運営する主催者の「ファシリテータ」の3つの役割から成り立ち、参加者が9名以上あれば実施できる。 ワークショップ実践結果の分析にあたって、「課題提起者」と「参加者」の知人に推奨する度合いを11段階で聞く正味の推奨度(NPS: Net Promoter Score)、SAN感情測定スケールを用いた7段階の感情、7段階のフロー状態アンケート、および自由記述欄に回答された内容から抽出された感情変化などを用いた。その結果、従来の思考の発散収束モデルよりも、TCoMの思考の収束発散モデルのほうが、課題提起者と参加者の双方にたいして創造性の解放と満足度の高さが両立している。 さらに、TCoMの後半部分の発散過程は、簡潔で短時間にシェア可能な方法としてキーワードを抽出する「結晶化ワールドカフェ」、キーワードをストーリーに仕上げる「ストーリー結晶化ワールドカフェ」として、単独でも用いられる方法である点に特徴がある。 本研究による創造的グループ思考TCoMは、デザイン思考の前段階に用いると有用性が高い。これから、デザイン思考と相補的な位置を占める「芸術思考」のワークショップ版へと展開される可能性が示唆される。
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