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2012 年度 実施状況報告書

グローバル製品開発戦略と海外子会社の成果生成プロセス

研究課題

研究課題/領域番号 24530508
研究種目

基盤研究(C)

研究機関近畿大学

研究代表者

多田 和美  近畿大学, 経営学部, 講師 (50582805)

研究分担者 岩田 智  北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00232679)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード海外子会社
研究概要

本研究は,海外子会社の製品開発活動がグローバルな成果を生成するまで進展するプロセスの解明およびそれを通じた多国籍企業のグローバル製品開発戦略を解明することを目的として,3ヵ年計画で実施される.初年度にあたる平成24年度は,以下の研究を行った.
第1に,当該研究課題に関する研究の最新動向を把握するために,先行研究のレビューを実施した.そこでは,研究目的に即して,国際研究開発に加えて多国籍企業における戦略および組織マネジメントに関する知見を,文献・資料によって渉猟した.
第2に,定性研究(事例研究)および定量研究(質問票調査)の実施に向けて,分析枠組の精緻化を行った.上述の先行研究のレビューおよび事例の比較分析を通じて,多国籍企業要因,現地環境要因,海外子会社内部の要因の検討を行った.その結果,各要因の構成要素を検討するとともに要因間の関係性を分析し,試論的な分析枠組を導出した.
第3に,以上の研究成果を踏まえて,事例研究の実施に向けたパイロットスタディを行った.事例研究の対象企業の選定および在日外資系企業(海外子会社)における製品開発活動の概況の把握を目的に,関連する文献・資料について,広範な調査と検討を行った.その結果,事例研究の対象として適切な産業および企業を検討するとともに,在日外資系企業における製品開発活動の概況(現状・沿革・動向等)を調査した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上述したように,平成24年度には,①先行研究のレビュー,②分析枠組の精緻化,③パイロットスタディを実施したため.また,その結果,一部研究計画を変更したものの,平成25年度以降に予定している事例研究および質問票調査の効率的な実施が可能となったため.

今後の研究の推進方策

平成25年度には,詳細な事例研究を実施する.その結果,研究課題に関する新たな事実の発見および仮説の発見を試みる.また,当年度に実施した事例研究の成果とこれまでの研究成果を比較分析することにより,①海外子会社がグローバルな製品開発成果を生成するまでのプロセスおよび②多国籍企業の戦略に関する仮説を導出する.
平成26年度には,質問票調査を実施して仮説を検証するとともに,海外子会社による製品開発活動の全体像を把握する.以上の定性研究および定量研究の結果を統合し,本研究課題の目的を達成する計画である.

次年度の研究費の使用計画

平成24年度には,より詳細かつ効率的に事例研究を実施するために,一部研究計画を変更して①先行研究のレビュー,②それに基づく分析枠組の精緻化,③パイロットスタディを実施した.その結果,平成25年度に使用する研究費が生じた.
平成25年度には,平成24年度の研究成果に基づき,詳細な事例研究を実施する予定である.そこで,平成25年度は,事例研究の対象企業に関する情報収集を目的としたインタビュー調査および質問票調査に向けた仮説の導出を実施する計画である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 海外子会社の製品開発活動における内部要因の検討2013

    • 著者名/発表者名
      多田和美
    • 雑誌名

      商経学叢

      巻: 59 ページ: 印刷中

  • [学会発表] 海外製品開発拠点の成果生成プロセス:3社の比較分析を中心に2012

    • 著者名/発表者名
      多田和美
    • 学会等名
      日本貿易学会第1回西部部会
    • 発表場所
      大阪経済法科大学(大阪府)
    • 年月日
      20120728-20120728

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公開日: 2014-07-24  

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