研究実績の概要 |
本研究課題の「研究目的」は、米国ベンチャーキャピタル(VC)投資モデルに倣いVC支援施策を進めた米国以外の我が国及び主要各国において、VC、その投資先新技術ベンチャー(NTBFs)等に対する個別事例研究を実施する。その上で、我が国及び各国に共通、異なる事例について精査すると共に、我が国特有の起業環境を踏まえて、VCの投資先NTBFs育成は、いかにあるべきかを分析、VC、NTBFsへの経営へのフィードバック、及び、政策的な含意の提示を目指すものである。そのため、本研究では、VCの投資先NTBFs育成機能に焦点を当て、以下の3つのリサーチクエスチョンを設定している。 1.米国以外の各国VCの投資先NTBFs育成の現状と課題は、いかなるものか。 2.これら各国と我が国VCにおける投資先NTBFs育成の共通点及び相違点は何か。 3.我が国VCの投資先NTBFs育成は、いかにあるべきか。 本年度は、昨年度までの研究の成果をまとめつつ、それをさらに深める形で実施した。リサーチクエスチョンの1、2については、これまでの成果の一部を「A Technology-focused Angel Investor: Ambient Sound Investments, The Ritsumeikan Business Review, 54(6), March 2016.」「A Public Venture Capital Fund as an Economic Policy: The Estonian Development Fund, The Ritsumeikan Business Review, 54(5), February 2016.」等の論文として発表した。 さらに、リサーチクエスチョン3については、8th Annual Conference of the Academy of Innovation and Entrepreneurship, August 2015, Toronto, Canadaで、”How did the global financial crisis affect Japanese venture capital firm’s valuation?”とのタイトルで発表する等、国際学会等の機会を通して、米国および欧州、アジアの研究者と議論を深めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
【現在までの達成度】は、おおむね順調に進展している、としている。【研究実績の概要】ですでに指摘したが、「リサーチクエスチョン1.米国以外の各国VCの投資先NTBFs育成の現状と課題は、いかなるものか」「2.これら各国と我が国VCにおける投資先NTBFs育成の共通点及び相違点は何か」については、これまでの成果の一部を「A Technology-focused Angel Investor: Ambient Sound Investments, The Ritsumeikan Business Review, 54(6), March 2016.」「A Public Venture Capital Fund as an Economic Policy: The Estonian Development Fund, The Ritsumeikan Business Review, 54(5), February 2016.」等の論文としてまとめている。 「リサーチクエスチョン3.我が国VCの投資先NTBFs育成は、いかにあるべきか。」については、8th Annual Conference of the Academy of Innovation and Entrepreneurship, August 2015, Toronto, Canadaで発表を行う等、国際学会等の機会を通して、米国および欧州、アジアの研究者と議論を深めている。
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