研究実績の概要 |
本研究課題の「研究目的」は、米国VC投資モデルに倣いVC支援施策を進めた米国以外の我が国及び主要各国において、VC、その投資先NTBFs等に対する個別事例研究を実施する。その上で、我が国及び各国に共通、異なる事例について精査すると共に、我が国特有の起業環境を踏まえて、VCの投資先NTBFs育成は、いかにあるべきかを分析、VC、NTBFsへの経営へのフィードバック、及び、政策的な含意の提示を目指すものである。そのため、本研究では、VCの投資先NTBFs育成機能に焦点を当て、以下の3つのリサーチクエスチョンを設定している。 1.米国以外の各国VCの投資先NTBFs育成の現状と課題は、いかなるものか。 2.これら各国と我が国VCにおける投資先NTBFs育成の共通点及び相違点は何か。 3.我が国VCの投資先NTBFs育成は、いかにあるべきか。 最終年度の本年度は、昨年度までの研究成果を取りまとめる方向で実施した。成果の一部を論文「Crowding-in or Crowding out? ;The Effects of Public Venture Capital Policies, The Ritsumeikan Business Review, 56(1), forthcoming.」として発表する。さらに、9th Annual Conference of the Academy of Innovation and Entrepreneurship, Sydney Australia, September 2016で、”Public Venture Capital Funds and New Technology Based Firms”とのタイトルで発表する等、国際学会等の機会を通して、欧米及びアジアの研究者と議論を行った。
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