本研究は小売業における基本的活動である「品揃え形成」と最適な売り場レイアウトを含めたカテゴリーマネジメントのあり方を消費者の視点で明らかにしたものである。そのアプローチは主に3つの視点で実施してきた。はじめに,アンケートデータ分析によって消費者のカテゴリーに対する認識を確認した,次に,リテールブランドエクイティにおける品揃え形成要因の重要性および消費者の行動パターンとしての「スクリプト」を用い,店内の行動パターンを分析した。最後に実際の食品スーパーのID-POSデータを用い,売上と売り場の重要性を確認したことで店舗全体の売り場レイアウトを踏まえたカテゴリーマネジメントの可能性を見出した。
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