顧客関係性を会計情報として可視化して評価することと、可視化された情報の戦略的利用・管理可能性について明らかにすることを目的としている。具体的には「課題1:小売業における顧客関係性の評価と戦略」「課題2:企業間関係における顧客関係性が企業価値・コスト構造に与える影響」についてそれぞれ分析を行った。 課題1については、先行研究のサーベイとアンケート調査を実施し、顧客関係性はロイヤリティプログラムによって一定の可視化がされているものの、戦略的利用には至っていないことが明らかになった。課題2については、顧客関係性よりも戦略やライフサイクルが企業価値やコスト構造に与える影響が大きいことが明らかになった。
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