本研究では、主要顧客および取引先企業との関係性構築が経営資源に係る行動や企業業績に及ぼす影響について、主に企業ライフサイクルの観点から理論的・実証的分析を行った。本研究では、企業ライフサイクルを区分するための測定尺度や分類方法に新しい試みを取り入れることによって、成長、成熟、そして衰退といった各段階において有用となる資源の種類やその投資額が異なることを明らかにした。 また企業ライフサイクルと企業業績との関係についても、各段階によって効率化の重視や保有する資源の種類が異なるため、収益性に差が見られることなどを明らかにした。
|