研究課題/領域番号 |
24530575
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
青木 章通 専修大学, 経営学部, 教授 (80338847)
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キーワード | 管理会計 / レベニュー・マネジメント / イールド・マネジメント |
研究概要 |
平成25年度は、平成24年度に実施した予備的なアンケート調査に基づき研究を進めるとともに、その結果を論文にまとめた。和文の論文として雑誌「会計」に「ホテル業におけるレベニューマネジメントの実証分析」(2013年9月号)を掲載し、欧文の論文としてJapanese Management and International Studies誌に "Profit Management in the Hotel Industry"が掲載された。 また、本年度は前年度のアンケート調査の結果に基づき、アンケート回答企業へのインタビュー調査を積極的に行った。アンケート調査では解釈し切れなかった内容、論点について議論を行うことを通じて、最終年度のアンケート調査の質問項目について非常に重要な知見を得ることができた。 当初、収益管理の実施において採用される手法、重視される尺度、実施に伴う考え方は事業環境によって変化するのではないかと考えていた。しかし、インタビュー調査の結果や、その内容を踏まえての文献の再検討を通じて、その企業が採用している戦略に大きな影響を受けることが明らかになってきた。また、収益管理としてのレベニューマネジメントは、その目標設定の方法、マネジメントのどの局面を重視すべきかという観点において、マネジメントコントロールと多くの共通の論点を有することが明らかになってきた。 本年度のこれらの知見に基づき、最終年度には再度の質問票調査を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度には和文、欧文あわせて3本の論文を刊行できた。また、本研究テーマについて2回の学会報告を行うことができた。報告を通じて有益な示唆を多くの参加者、ディスカスタントから得ることができた。 また、インタビュー調査を通じて多くの企業の問題点を共有することができ、文献研究とあわせて、最終年度に実施予定の質問雹調査のための十分な蓄積を得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である平成26年度は、平成24年度に実施した予備的なアンケート調査、25年度に実施したインタビュー調査と質問票調査に基づき、最終的な質問票調査を実施する予定である。また、本研究テーマにおいてはサービス業全体に関わる広い業種を対象としているため、本研究成果の他業種への適用を検証する作業を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初計画においては本年度に質問票調査を実施する予定であったが、初年度に予備的な調査を実施したこと、その結果に関するインタビュー調査を集中的に実施したことに伴い、2回目の質問票調査の実施時期を最終年度とした。 質問票調査に伴う郵送代、質問票の作成代等が主な支出内容である。
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