研究課題/領域番号 |
24530591
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研究機関 | 流通科学大学 |
研究代表者 |
来栖 正利 流通科学大学, 商学部, 准教授 (80268573)
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キーワード | キャッシュ・コンバージョン・サイクル / 発生主義項目 / 経営者の自由裁量 |
研究概要 |
平成24年度から開始しているデータ確保を継続して行うことが本年度に行う活動であった。本年度は平成24年度に行った四半期決算短信の悉皆調査の結果と四半期財務報告に開示されている減損損失と事業構造改革費用の計上状況との比較分析を開始する。この目的は監査の有無が当該費用項目の認識測定に与える影響を観察するためである。なお、この作業は統計手法を用いるのではなく会計実践の類型を試みる記述理論の構築を指向した実証分析である。 本年度の実績について述べる。会計年度を絞り込んだパイロットテストを行った結果、当初想定したデータ数を確保できず、汎用性の乏しいケーススタディーにならざるを得ない可能性が出てきた。できる限りデータ数を増やすため、来年度の開示情報を追加し、最善な記述理論の構築を心みたい。または分析対象をさらに広げ、サンプル数そのものを増やすことも考えている。他方、発生主義項目に基づいて算定するキャッシュ・コンバージョン・サイクルについて再度検討を重ね、公刊した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
必要なデータのダウンロードが計画通りに進まないことに加え、既に収集したデータを概観し、仮説を構築するさいのヒントと先行研究とのすり合わせが困難な状況になっている。先行研究の含意を再検討し、新たな仮説を構築する必要を検討する必要性を感じている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き必要なデータのダウンロードを行いたい。と同時に、入手済みのデータを確認しながら、方法論の選択(実証分析またはケーススタディー)を早急に決め、当初の研究課題を遂行したいと考えている。
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