本研究の実施における柱は三つある。このうち(1)平易で明晰な術語をつかった自己産出系論の構築については、研究代表者の既存研究を出発点に、研究協力者との対話を通じて、昨年度までにほぼ完成されている。 (2)視覚的な表現モデルの創出については、昨年度にその原型をつくり、一部は非常勤講師の講義などで利用した。今年度はその改良につとめて、一定の成果をあげた。 本年度は特に(3)従来の実証的な制度研究への応用につとめて、その成果を専門家内外にむけて積極的に公開する作業を進めた。刊行物の場合、他の執筆者の都合によって一部遅れているものもあるが、原稿はすでに提出ずみである。
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