現代社会における「生きづらさ」という感情に焦点を当てて、生きづらさを抱える人々が芸術的表現によってどのように解放されていくかに関して芸術社会学のパースペクティブから調査・研究をおこなった。学校における「いじめ」や家族内における「虐待」を体験するなかで自殺未遂をおこない、さまざまな精神的症状を示す人々が、言語的表現と共に映像や絵画、音楽、パフォーマンス等多様なアートの非言語的表現をおこない、その表現に対する他者からの共感によって、生きる意欲を取り戻していくプロセスに関して考察し、支援の在り方に関しても提言をおこなった。
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