21世紀日本社会の医療において、在宅療養の推進が既によく知られた特徴となっている。現在進行形で発達を続ける医療技術は、人々がよく生きるチャンスを増大させるが、それがダイレクトに人々のよき生に結びつくとは限らない。そのギャップの部分で人々がどう苦しみむのかを明らかにする必要がある。本研究は、難病をもつ人や、その人を受け入れる施設など多岐にわたる事例調査を行った。方法として用いたナラティヴ・アプローチは、難病等患者の在宅療養をいかに支援していくかという点でも、非常に大きな示唆を与えることがわかった。
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