本研究では、外国人被集地域の事例として主に二つの地域を取り上げた。一つは、鳥取県中部地域を中心に活動を展開している外国にルーツをもつ住民当事者とその支援者たちからなる「Toriフレンドnetwork」という自助組織のネットワークのあり方、当事者と支援者たちの関わり、料理教室などのイベントへの参加の効用などについて調査した。 もう一つの事例としては、鳥取県東部のムスリムたちのコミュニティを取り上げた。これは多国籍のコミュニティであるが、外国人非集住地域で少しずつ増加し続けている新しい「エスニック・マイノリティ」のコミュニティである。これら二つの事例を考察した。
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