本研究は急速な少子高齢化が進行する東アジアにおいて、移民ケア労働者の国際移動に関する制度、ケアのスキル、移民に対する言説について、日本と台湾を中心に比較を行うものである。移民レジームとケアレジームという概念を導入し、その交錯点を探ることによって、1)移民労働者の市民権、2)ケア労働の専門性・ケア制度との関係や労働市場における位置づけを明らかにし、グローバル化の中での移民ケア労働者の再配置を比較することができた。研究成果は国際社会学会(ISA)、国際政治学会(IPSA)、オックスフォード大、香港城市大、国立台湾大、Collegio Carlo Albertoなどで報告され、論文として出版された。
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