研究課題/領域番号 |
24530638
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
竹内 幸絵 同志社大学, 社会学部, 教授 (40586385)
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研究分担者 |
土屋 礼子 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (00275504)
石田 佐恵子 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (70212884)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 広告史研究 / 日本 / 大阪 |
研究実績の概要 |
1、萬年社旧蔵資料(紙印刷資料群)調査:全ての目録(全11948点)を完成し、WEBで公開した(2014年7月11日)。 2、大阪の広告史研究:1、と並行して研究を進め本年度は2回の研究会を開催した。(2014年6月1日、2014年9月1日) 3、研究成果の公表:旧蔵資料において発見された資料のうち「日本宣伝文化協会」及び「黎明期の主催イベントと広告デザインへの意識」に焦点を絞った探究を行い、これを2つの学会に於いて報告した。 4、旧蔵資料内に発見された資料のうち、劣化の激しい明治期-昭和前期の「社史資料」(同社内部資料)の一部、全58点の文字起こし作業を行い、社史資料集として印刷し配布した。資料集441頁。5、劣化の進む資料を長期の保存に耐えるよう薄葉紙にて梱包し整理箱に収納する作業に取り掛かった。6、資料概要を示したパンフレットを作成し広く研究者に広報した。 7、一般公開の研究報告会を企画し実施した。(2015年4月11日)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概要に記した通り、予定していた萬年社旧蔵資料(紙印刷資料群)全11948点(大型古資料9954展、社史資料610点、実務資料949点、古ポスター169点、1990年代ポスター266種)すべての調査を終了し、広く研究用途に資することが出来るよう検索機能のある目録データベースを作成しWeb上に公開した。このほかに主要な資料のスナップ写真及び接写による撮影を行い、これを表示するデータベースを整備している。これは研究室来訪者への限定開示を行う予定である。これらのデータ上の整理と同時に劣化の進む資料が長期の保存に耐えるように現物の整理も行った。具体的には本年度と2015年度にかけて昭和前期以前の資料を薄葉紙にて梱包し整理箱に収納する作業を業者委託により実施する。2014年度末で、収納予定資料の半数強への作業を終了した。 資料調査・整理が完成したことで、いくつかの貴重な発見があり、一部を学会で報告することが出来た。 成果報告会を企画し一般公開の形で年度を跨いだ2015年4月11日に実施した。
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今後の研究の推進方策 |
資料整理に目途がたった最終年度は、研究成果を公表する活動を中心として推進する。 ・最終報告書作成に向けた研究会の開催:4月に実施した成果報告会での報告内容を元に最終報告書にまとめるべく各研究者で分担し、研究内容を深めることが今年度の目標である。これをより深めるための研究会を今年度は3回から4回開催する予定である。 ・資料の整備と収納:昭和前期以前の資料については前年度より整理箱に収納する作業を業者委託により実施しているが、今年度は資料状況を確認しつつ上半期にこれを完了する。 ・最終報告書の印刷:は年内には原稿を完成し、体裁を整え、2016年2月ごろに最終報告書の印刷を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
「現在までの達成度」に記載の「資料の整理・梱包作業の委託」(長期の保存に耐えるよう薄葉紙にて梱包し整理箱に収納する作業)にかかる委託費の支払いが年度をまたがったことにより差額が発生した。整理作業自体は順調に進んでいるが、支払い請求は作業終了後としているため、支出時期が年度をまたがった。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額が生じた主な理由である「資料の整理・梱包作業の委託」(長期の保存に耐えるよう薄葉紙にて梱包し整理箱に収納する作業)は2014年度末で予定の半数強を終了している。2015年度上半期に予定している資料のすべてを終了後、業者の請求に基づき支払いを実施する。8月から9月の予定。 2015年度にはこれ以外に、最終報告書作成に向けた研究会開催諸費用(出張費含む)、最終報告書の印刷費用、これの送付にかかる費用の支出、その他データベースの最終整備に必要な支出を見込んでいる。
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備考 |
本科研は、当データベースのうち紙印刷資料群の目録制作を担当
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