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2012 年度 実施状況報告書

メディア文化史からみた都市の歴史保存に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24530646
研究種目

基盤研究(C)

研究機関尚絅学院大学

研究代表者

菊池 哲彦  尚絅学院大学, 総合人間科学部, 准教授 (10419252)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード歴史保存 / 写真 / フランス
研究概要

研究代表者が育児休暇を取得した関係で、2012年8月から本研究課題に取り組んだ。平成24年度は、研究実施計画にもとづき、最新研究動向のフォローと史資料に関する基礎調査を進めた。
研究動向のフォローについては、主に、都市史、メディア史、文化史、社会史、建築史、美術史といった複数の分野を横断的に渉猟し本研究の学際性を高めるよう努めた。
史資料に関する基礎調査では、最新の研究動向も参照しながら、フランスにおける歴史保存運動を支えた思想と、実際に歴史保存活動を担った組織(歴史的記念物委員会および古きパリ委員会)やその関連団体に関する史資料について調査を進めた。本研究にとってこうした史資料の調査は、歴史研究としての実証性を高める意味でも重要な意味を持つため慎重に進めた。電子化されてインターネットで公開されている史資料に関してはこの段階で入手していった。
この史資料調査を踏まえて、2013年3月後半に二週間のパリ現地調査を実施した。フランス国立図書館所蔵の史資料を渉猟・閲覧し、必要な箇所については複写していった。この現地調査は、日本国内では所蔵のない、19世紀後半から20世紀前半の定期刊行物(議事録、機関誌、新聞など)を中心に渉猟し、歴史保存活動に写真を導入することの意義に言及する当時の史資料などを入手することができた。また、この現地調査では、史資料以外にも日本国内ではアクセス困難な文献資料や映像資料を閲覧・入手することもできた。現地調査の終了後、蒐集した史資料の整理・分析を進め、これらの成果の公表にむけた準備にも着手した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者が申請時には予定していなかった育児休業(2012年4月1日~7月31日)を取得したことと、それに関連して研究代表者の大学業務スケジュールが変則的となり現地調査の実施が予定より約1ヶ月遅れたため。

今後の研究の推進方策

平成24年度の研究実施計画について達成度が低かったのは、研究会などで研究経過報告を行い関連領域の研究者の意見を求めるという点である。平成25年度は、当初の実施計画に加えて、研究会での経過報告や学会報告などを行って、できる限り速やかにこの点の達成度の回復に努めたい。ただし、大学業務との時間的兼ね合いもあるため、この部分での遅れから研究実施計画全体に遅れが生じるようであれば、研究期間の延長も検討したい。

次年度の研究費の使用計画

次年度使用額が発生したのは、育児休暇取得による研究課題着手の遅れと、それにともなう計画実施スケジュールの一部変更による。平成25年度請求分と合わせて当該年度研究実施計画のなかで使用する予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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