本研究では、アフリカ系アメリカ人男女の愛国心の特徴とその社会的形成要因を明らかにするため、テキサス州に在住する対象者27名をインタビューし、彼ら(彼女ら)の愛国心を質的に調査した。その結果、対象者の22名が比較的強い愛国心を抱き、5名が比較的弱い愛国心を抱いていた。これら5名のほとんどが、愛国心が弱い理由をアメリカ合衆国の人種差別問題と関連づけていた。愛国心が強い対象者もほとんどが何らかの差別を体験していたが、愛国心があまり弱くならないようであった。本報告書の本文では、その理由をいくつか説明している。
|