21世紀の日本において女性は教育や労働参加の多様な機会に恵まれている。しかし機会の拡大は必ずしも幸福度の上昇につながっていない。どのようなライフスタイルが幸福につながるのだろうか。既存研究は婚姻が幸福度を上昇させることを見出しているが、就労と家庭生活に関する複数の要因の複合的な効果については明らかにされていない。本研究は、25歳から54歳までの高卒以上の女性を対象としたアンケート調査によってデータを収集し、回帰分析などの手法を用いて幸福の規定要因の分析を行った。その結果、準拠集団が幸福度に影響することが確認された。
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