研究課題/領域番号 |
24530657
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
河合 優子 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 准教授 (80384874)
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研究分担者 |
原 知章 静岡大学, 人文社会科学部, 准教授 (00287947)
鳥越 千絵 西南学院大学, 文学部, 准教授 (00599178)
田中 東子 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 准教授 (40339619)
渡会 環 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (50584372)
川端 浩平 関西学院大学, 先端社会研究所, 研究員 (80563965)
高 みか 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 助教 (00637465)
山本 敦久 成城大学, 社会イノベーション学部, 准教授 (00453605)
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キーワード | 多文化社会 |
研究概要 |
25 年度は、定例研究会を5月、6月、7月、9月、12月、2月に実施し、この研究プロジェクトの中心概念である「交錯」や関連研究の検討、研究経過報告を行った。そして各自で聞き取り調査やフィールド調査をすすめ、研究成果の発表にも努めた。3月には「当事者」によるメディア表現を検討する公開研究会も開催した。 5月は筑波大学の明石純一氏を招き、入管政策の変遷と最近の動向について議論したほか、静岡大学の原知章氏(分担)が「交錯」概念と「ハーフ」に対する日本人学生の見方について研究発表を行った。6月29~30日には、名古屋市のウィルあいちにおいて、24年度に引き続き韓国・台湾の研究者と合同研究会を開催し、各地域における多文化社会の現状についての理解を深めた。7月は、立教大学の河合優子(研究代表)が「交錯」概念の先行研究文献について、愛知県立大学の渡会環氏(分担)が在日ブラジル人女性に関する研究経過報告を行った。9月は、大阪女学院大学の元百合子氏を招き、「交錯」概念の理解を深めるため日本における複合差別について発表をしてもらったほか、慶応義塾大学の井本由紀氏(連携)が「インターナショナル・プリスクール」に関する研究経過報告を行った。12月には、日本学術振興会特別研究員PDの徳永智子氏が、アジア系アメリカ人女子高生の帰属意識についての研究発表、テンプル大学の堀口佐知子氏(連携)が、元JETプログラム参加者を対象とした聞き取り調査に基づく研究経過報告を行った。2月には上記以外の分担および連携研究者も各自の研究経過報告を行い、研究成果の発表のための出版企画について議論した。 3月27日にはドキュメンタリー映画「ハーフ」を上演し、一般参加が可能な公開研究会を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
25年度には、研究者によってばらつきはあるものの、聞き取り調査(フィールド調査含む)やメディア調査を開始し、研究経過報告も実施できた。24年度に引き続き、東アジア(韓国・台湾)の多文化社会状況を理解するための合同研究会を開催し、さらに「当事者」のメディア発信について検討する公開研究会も開催した。研究成果の発表ための論文集出版企画も固まりつつある。
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今後の研究の推進方策 |
26年度にも、聞き取り調査(フィールド調査含む)とメディア分析を継続して行う。研究成果の発表を学会などで行うとともに、この研究プロジェクトの論文集の出版を予定しているため、それを目標として研究を進めていきたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
調査・分析の開始が24年度から25年度にずれこんだため、予定額との差額が生じている。 26年度は調査・分析をさらにすすめ、学会発表や出版で研究成果の発表を精力的に行っていく予定である。
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