研究課題/領域番号 |
24530688
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研究機関 | 活水女子大学 |
研究代表者 |
石川 由香里 活水女子大学, 健康生活学部, 教授 (80280270)
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研究分担者 |
杉原 名穂子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (00251687)
喜多 加実代 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (30272743)
中西 祐子 武蔵大学, 社会学部, 准教授 (90282904)
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キーワード | 教育意識 / 教育行動 / 母親 / 社会関係資本 |
研究概要 |
2013年度は計4回の研究会を実施した。まず7月に仮調査票を完成させた。SSM調査やNFRJ調査など先行研究を参考にしつつ、それと比較可能な調査項目を盛り込むように努めた。9月は教育社会学会、11月は日本社会学会と時期を併せて開催し、学会においては子育て、ジェンダー、社会関係資本など本研究に関連した発表のなされる部会に出席し、学術動向と最新の情報収集に努めた。あわせて調査票の策定に力を注ぎ、とくに社会関係資本についての質問項目はOECD、内閣府、日本総研などの調査結果を参考に見直しを行った。その後、年末にかけて調査票の細かい部分の手直しをメール等で連絡を取りながら行い、12月初旬に調査票を確定した。 12月から1月にかけて、調査地である東京都豊島区、福岡市、長崎市の市役所および選挙管理委員会に住民基本台帳及び選挙人名簿の閲覧について交渉し、標本抽出を各地点1000票を目安に行った。選挙管理委員会においては複数での作業が認められていたため、学生のアルバイトを雇用した。1月から2月にかけて、郵送調査を実施した。この際にも、学生をアルバイト雇用した。3月末までを返送締切としたところ、東京で391票、長崎435票、福岡446票の標本を回収することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度は、仮調査票を作る段階までを予定していたが、作成まで至ることができなかった。しかし今年度はその遅れをほぼ取り戻すことができ、調査票の策定に加え、標本抽出、そして調査の実施までこぎつけた。交付申請書の計画では25年度内にデータ入力まで終了する予定ではあったが、それには至らなかった。しかし計画からは1カ月程度の遅れであるため、取り戻すことができると考える。調査票の回収については、郵送調査で4割を超えており、分析に耐えるだけの回答数が得られたのではないかと思われる。
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今後の研究の推進方策 |
現在、調査会社に委託中の調査票の入力が現在行われており、クリーニング作業を経て、5月半ばにはデータとなって戻される予定である。そこから、データ分析に入ることになる。基礎集計については早急に結果を出し、総合的な傾向を確認すると同時に、11月の日本社会学会を念頭に、学会発表の準備を進めていく。それと並行して、各自の分担に基いて、データ分析を進めていく。成果については書籍の刊行を目標としており、出版社の選定、交渉を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
標本抽出について、調査票が出来上がるまで、その内容次第で選挙人名簿からの抽出許可が得られるか未定であったため、予算の時点では住民基本台帳から抽出した場合の金額を計上していた。しかし福岡と長崎については選挙人名簿からの抽出が可能となり、その分の金額が残余として出た。また、費用の大きな部分として調査会社へのデータ入力に対する支払いがあるわけだが、これについては年度をまたぐ形で現在委託中であり、その請求書がまだ送られてきていないため、その分の金額が残っているためである。 調査会社へのデータ入力の費用に70万円近くかかる予定である。また前年度住民基本台帳の抽出にかかると考えていた費用については研究会の開催回数を増やす。今年度の学会は地方開催が多く、移動のために旅費が多くかかることが予測されている。したがって残額の大部分は研究会と学会発表の際の旅費に使用する予定である。物品費については、データ分析に使用する統計分析ソフトSPSSの最新版を購入にあてる予定である。
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