研究課題/領域番号 |
24530697
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
石原 剛志 静岡大学, 教育学部, 教授 (10340043)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 学童保育 / 放課後児童健全育成事業 / 民間学童保育 / アフタースクール |
研究実績の概要 |
学童保育と呼ばれる営みは、多くの場合、児童福祉法が定める放課後児童健全育成事業として届け出が出され、実施されている。本研究は、放課後児童健全育成事業の成立(1997年に改正法公布、1998年度より施行)につながることになる、高度経済成長期大阪市における学童保育(要求)運動の成立と展開を明らかにすることを目的としている。 ところが、放課後児童健全育成事業として制度化されたこの事業において、子どもへの働きかけをあらわす用語として「保育」を採用していない。2015年度から施行されることになった放課後児童健全育成事業では、こうした用語として「育成支援」を採用することになった。 他方、近年、放課後児童健全育成事業として届け出をすることなく、「民間学童保育」等と称する事業がソーシャルビジネスとして実施されるようになり、都市部で広がっている。 本年度は、放課後児童健全育成事業の制度内容と課題・問題を検討するとともに、同制度の外部にある「民間学童保育」における学童保育概念や学童保育観を明らかにする作業を行った。 高度経済成長期における学童保育運動との関連については、今後の課題として残された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究の途中で、研究代表者は、所属機関内の選挙で、学生の就職支援の責任者として選任されることとなった。2014年度にキャリアサポート副委員長として、2015年度にはキャリアサポート委員長として職務についた。多くのエフォートを要する職務であり、研究の進行には遅れをきたすこととなった。
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今後の研究の推進方策 |
研究の遅れの原因となった職務の任期は、2015年度末までであったため、「補助事業期間延長承認申請書」を提出した。研究期間を2016年度末まで延長することが認められたため、2016年度に集中的に研究を進める予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究期間の途中、所属機関の選挙によって学生の就職支援の責任者として選任されることになった。2014年度にはキャリアサポート副委員長、2015年度にはキャリアサポート委員長を担うこととなり、多くのエフォートを要する業務に従事した。そのため研究には遅れをきたすこととなった。 「補助事業期間延長承認申請書」を提出し、承認されたため、2016年度までの期間延長が認められることになった。以上が、次年度使用額が生じることとなった理由・経過である。
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次年度使用額の使用計画 |
多くのエフォートを要した職務の任期は2015年度末までであった。2016年度には、これまでの遅れを取り戻すべく計画の遂行に努める。
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