本研究は、1960年代後半から1970年代はじめまで、大阪市における学童保育運動を対象にした歴史的研究である。この時期は、運動の主たる担い手が、大阪市セッツルメント研究協議会に集まる児童館職員や保育所経営者らから、共同学童保育所をつくる保護者や学童保育指導員に移行していく時期であった。大阪学童保育連絡協議会の結成(1970年)は、それを象徴する出来事であり、今日に至る大阪における学童保育運動・実践の出発点にあたる時期でもあった。 なお、本研究では、この時期の貴重な資料について保存と活用をすすめるため、重要なものについてデジタル撮影による影印本を作成した。
|