研究課題
基盤研究(C)
退院に向けての医療提供過程での意思決定に患者が参加するための規定要因を、医療ソーシャルワークの枠組みを通して質的に探索することを目的とした。A病院退院患者10名、担当医療ソーシャルワーカー4名に対し、半構造化面接を行い、その結果を分析した。規定要因として、1)患者の意思決定能力、2)選択に必要な情報の提供、3)自由な意思(自己決定)の保障、が明らかになった。患者参加を保障するための課題として、患者の自律能力の形成とそのための仕組みの整備が考えられた。この他に、患者参加の理論的研究、イギリス・シェフィールド市における患者の権利擁護制度の検討を行った。
社会科学