研究課題/領域番号 |
24530711
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
谷口 敏代 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (10310830)
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研究分担者 |
趙 敏廷 岡山県立大学, 保健福祉学部, 講師 (10352585)
廣川 空美 梅花女子大学, 看護学部, 教授 (50324299)
高木 二郎 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50384847)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 相談対応力 / 中堅介護職 |
研究概要 |
中堅管理職の立場にある介護職の上司・同僚・部下との対人関係における困難感を面接で得られた逐語禄から「介護に対する経験がまったくない職員への指導」「職員間同士,性格が合わない理由で,介護に取り組もうとしない」「指導しても,「そんなのできない」と取り組もうとしない」等、53の質問項目を抽出できた。この質問項目の体験を全然なかったからよくあった、その体験に対し、「全然いやでない」から「非常にいやだ」の4段階で質問し、体験頻度およびその体験に対する感じ方の相関を求め、53項目中32項目に有意な相関が認められた(p<.05)。 体験項目の特徴を明らかにするために、質問項目の類似性に着目して分類し、意味・内容を損なわないように要約しカテゴリ化した。<感情が先行する職員との対応><介護職員間の人間関係調整><他部署と介護職員との板挟み><丁寧に説明しても内容が伝わらない><指導内容に対し反発される><介護の視点に立てない職員とのかかわり><年上や主婦層の職員に対する対応><感覚や常識の捉え方が異なる職員への対応>と<忙しいのでゆとりを持って,新人と向き合うことができない>に分類できた。介護職チームの良い人間関係や仕事の充実感・モチベーションアップには介護リーダーの存在や役割は大きいことは報告されている。 リーダーの役割を担っている中堅介護職は介護チームメンバーへの対応にさまざまな困難感を抱いていることがわかった。これらの困難感は、身体的・精神的な疲労の誘因となることがわかっている。平成25年度は相談力向上プログラム作成・実施を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画である、相談対応力向上のための支援プログラムの文献整理及びプログラムの作成ができていない。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度に得られたデータを元に、中堅介護職の相談対応力尺度を作成後、相談対応の多い、デイサービスセンターの相談職(介護職対応)を対象に、調査後、支援プログラムを完成し、介入を実施する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
最終年度になるため、相談対応力向上プログラム介入後のフォローアップとまとめを行う予定である。
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