イギリスにおける「障害」の社会モデルの源流にあるとされる「隔離に反対する身体障害者連盟」(UPIAS)について、1)1960年代から80年代にかかる「障害」をめぐる政治、2)UPIASの創設者であるポール・ハントのライフヒストリーにおけるディスアビリティ体験とその思想形成、3)デイビス夫妻のディスアビリティ体験と統合化の実践、4)UPIASの組織形態の構造化、5)UPIAS結成職におけるフレーミングの過程とその意味を検証することができた。 以上の研究成果は、当初予定していたUPIAS研究全体のほぼ8割に当たり、今後、2年間に残りの作業課題を終了させ、遅くとも2017年度中の出版を目指したい。
|