東日本大震災における被災地は、首都圏・大都市圏からは移動や宿泊費等がかさむ遠隔地である。そのため、活動要請が長期化すれば、ボランティアの時間や費用の効率性の検討が不可欠になる。本研究では、遠隔地からのボランティア活動の実態や問題に関する実証的分析を試みた。 第1に、被災地の遠隔地に住む人々の、被災地でのボランティア活動の参加状況や活動意向を統計調査により明らかにした。第2に、活動支援金助成機関のホームページの情報を活用し、受給団体の活動報告書を分析し、遠隔地にある団体への支援の問題や課題を検討した。ボランティアの効果や費用を金銭タームに換算するためには、今後さらに方法論の検討が必要である。
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