研究課題/領域番号 |
24530726
|
研究機関 | 聖徳大学 |
研究代表者 |
赤羽 克子 聖徳大学, 心理・福祉学部, 教授 (90369398)
|
研究分担者 |
高尾 公矢 聖徳大学, 心理・福祉学部, 教授 (50167483)
佐藤 可奈 聖徳大学, 心理・福祉学部, 助教 (90595894)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | EPA(経済連携協定) / 介護福祉士 / 会議人材不足 / 外国人労働者 / 日本語教育 / 医療・福祉 / 介護福祉士国家試験 |
研究実績の概要 |
本研究はEPA外国人介護福祉士を受入れた施設の支援体制が候補者の学習意欲に及ぼす影響を検討し、研究の成果は今後の外国人候補者を受け入れる際の課題を提供・EPAへの政策提言を可能にすることを目的としたものである。 平成26年度は、平成24年度から継続しているインタビュー調査を北関東及び東北地方において実施した。インタビューの主な項目(候補者受入れ理由、候補者の日本語とコミュニケーション、国家試験対策と合否、帰国・定住等)について、クロス集計を行った結果、日本語能力と国家試験の合格率との間には相関があると考えられ、日本語能力検定N2を国家試験受験前までに取得しておく必要がある。ただし、ただ単に受験勉強だけで国家試験に合格しても介護記録と申し送りを書くことが困難などの問題点があり、日常業務での訓練が必要となる。また、「合格はしたが帰国」というケースも出ている。その理由は、日本社会が外国人受入れには一貫して消極的であり、それを彼らが察知したことが大きい。もう一つの理由は、候補者の来日目的が、先進的な介護を学んでの自身のキャリアアップや家族を経済的に支援することであって、必ずしも日本への定着を望んでいないことも明らかになった。 得られた知見をもとに、第22回日本介護福祉学会(平成26年10月5日、日本社会事業大学)において、EPA介護福祉士候補者受入れ施設の支援態勢と国家試験をめぐる課題―受け入れ施設の事例を中心として―というテーマでポスター発表を行った。また、聖徳大学研究紀要第25号(2014)に介護人材不足と外国人労働者の受入れ課題―EPA介護福祉士候補者の受入れ実態を手がかりとして―というテーマで投稿し掲載された。 平成26年度は最終年度であったため、テーマ「EPA外国人介護福祉士候補者への支援態勢が国家資格取得に及ぼす影響に関する研究」について、報告書を作成した。
|