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2014 年度 実績報告書

医療・介護連携における協働を促進するための認知スキーム・思考プロセスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 24530733
研究機関日本社会事業大学

研究代表者

佐々木 由恵  日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (60406262)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード多職種連携 / 思考スキーム
研究実績の概要

本研究は、介護職と医療職が協働する際にコミュニケーションギャップから起こるであろう危険やリスクを低減させ良質のサービスを提供するために求められる連携を、思考をキーワードに研究したものである。医療職・介護職の連携を促進する方法として、互いの専門性を理解・尊重するために、それぞれの職種の認知スキーム・思考スキームに着眼し研究開発を行った。本研究では、検証に使用する教材を、8場面映像化し使用した。実験には、看護職。介護職にほぼ同数参加してもらい、映像を見てもらい、①観察したこと、②どのような行動を起こすか、③行動の根拠は何かを「思考スキーム短冊」に記入してもらい、それも基に、グループワークディスカッションし、それぞれの思考の違いを確認し合うという作業を実施した。その結果、各職種にはディシプリンがあり、それぞれの専門性に依拠した認知スキームを持っていることが検証された。
「思考スキーム短冊」による、観察、行動、根拠という普遍的な思考単位を使うことで、互いを誤解せず、価値観をさしはさむことなしに現場の事態を伝えることができる。
今後、医療・介護のみならず、様々な専門職連携が進む中、専門職間で迅速に意識共有、知識共有が図られる必要性が高まっている。それらの共有には、思考スキームを意図したコミュニケーションが貢献していくことが立証された。
今後は、医療・福祉サービス利用者・家族も視野に入れた専門職・費専門職間の思考スキームを検証し、利用者本位の良質なサービスを協働で実施できるツール開発につなげたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 思考スキームの視点から、多職種連携の質向上を目指す。2015

    • 著者名/発表者名
      佐々木由恵
    • 雑誌名

      月刊新医療

      巻: 42 ページ: 18、22

  • [雑誌論文] 思考スキームに基づいた医療・介護職間の危険予知トレーニング2014

    • 著者名/発表者名
      佐々木由恵
    • 雑誌名

      臨床老年看護

      巻: 21 ページ: 64,70

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公開日: 2016-06-01  

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