• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

子ども虐待の援助過程におけるインフォーマル資源の活用

研究課題

研究課題/領域番号 24530735
研究機関日本女子大学

研究代表者

林 浩康  日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (70254571)

キーワード当事者参画 / 合同ミーティング / ファミリーグループ・カンファレンス
研究概要

神奈川県内の児童相談所職員の方々と協働して、保護者等が参加する合同ミーティングやファミリーグループ・カンファレンス(FGC)に関する児童相談所職員のこうしたミーティングのあり方に関する意識について、評価を中心に明らかにするために、職員を対象としたインタビュー調査を行った。インタビュー内容の分析により、以下の項目に関する職員の意識を明らかにした。(1)FGCの目的・意義・強みについて、(2)子どもの参画促進・課題、(3)FGCの実施に際しての課題、(4)FGC活用ケース、(5)FGC活用の工夫である。各項目において以下の概念が明らかにされた。(1)については①「たいへんさ」の視覚化・理解の促進、②FGが見通しをもてること、③FG間での目標の共有、④課題の共有、⑤お互いの意識の把握、⑥専門職態度・姿勢の変革、⑦FG内コミュニケーションの活性化、⑧FGCのあり方の変容、⑨家族関係の変容、⑨家族構造の変容、⑩枠組みの明確化
(2)①子どもが先に見通しをもてること、②・子どもへの説明の際、職員の現状認識が深く問われること
(3)①FGを集める困難、②準備の大切さ、③準備時間の確保、④介入型援助と参画型実践のジレンマ対応、⑤開催継続の困難
(4)①対立していないケース、②家庭復帰に向けたケース、③措置解除に向け子どもの自立支援として活用したケース
(5)①効率的運営、②パワーバランスの調整
また、アメリカ・ワシントン州の児童福祉機関を訪問し、Family Team Decision Makingという会議の実情を把握し、Family Group Conferenceとの相違やその進め方について把握した

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究計画に記載した海外実践モデルを明らかにする段階までには達しなかった。しかし児童相談所職員による評価を実施でき、一定の成果は得られた。

今後の研究の推進方策

今後、文献やネット情報から海外におけるファミリーグループ・カンファレンスの実施状況を明らかにするとともに、日本の児童相談所において会議に参画した保護者による評価を実施する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 里親リクルートを考える前提条件2013

    • 著者名/発表者名
      林浩康
    • 雑誌名

      里親と子ども

      巻: 8号 ページ: 69-75

  • [雑誌論文] 子どもの最善の利益に適った児童福祉システムの構築2013

    • 著者名/発表者名
      林浩康
    • 雑誌名

      世界の児童と母性

      巻: 75 ページ: 15-19

  • [学会発表] FGC(ファミリーグループ・カンファレンス)の基本的概念と

    • 著者名/発表者名
      林浩康
    • 学会等名
      日本子どもの虐待防止学会
    • 発表場所
      信州大学

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi