研究課題/領域番号 |
24530747
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 中部学院大学 |
研究代表者 |
宮川 淑恵(濱島淑恵) 中部学院大学, 人間福祉学部, 准教授 (30321269)
|
研究分担者 |
谷口 真由美 中部学院大学, 人間福祉学部, 准教授 (90413301)
矢島 雅子 京都ノートルダム女子大学, 公私立大学の部局等, 講師 (60581600)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 日常生活自立支援事業 |
研究概要 |
毎月1回研究会を開催し、先行調査・研究に関する勉強会と議論を行った。その後、2地区で行う調査方法および調査項目について議論を重ね、調査設計を行った。その結果、最初から聞き取り調査を行うのではなく、まずは調査票を配布し、基礎情報を入手した上で、当初の研究計画で予定していた聞き取り調査へと移行する手順とした。 以上の議論を行っている間、先に調査を実施するA地区の社会福祉協議会専門員と打ち合わせを2回実施し、調査研究の目的の理解、調査方法、調査項目、調査に使用する表現、用語の用い方、個人情報保護に関する事項について、話し合いを行い調査の実施に向けて準備を進めた。その後、当該A地区の県社会福祉協議会の担当者と打ち合わせを2回実施し、正式に調査協力の依頼を行い、打ち合わせ結果に基づきながら調査設計の微調整を行った。以上の行程を経て、1月、調査協力が正式に承諾され、当該地区での調査票の配布を行い、3月末頃回答済みの調査票を受け取った。 なお、このA地区での調査票配布と並行し、もう1か所のB地区の社会福祉協議会とも打ち合わせを行い、調査目的、調査方法、調査項目の説明を行い、調査協力に関する内諾を得た。今年度、調査を実施するところである。 現在、A地区の調査票を回収した地区の調査結果を集計し、それに基づき、詳細に関する質的な聞き取りを行うため、日程調整を行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
まず、調査方法を「調査票による基礎情報の入手」から「詳細な聞き取り調査」という2回に分けて実施する方式へ変更したため、当初の予定よりも時間を要している。 また調査実施に際し、以前より調査に協力していただいていたA社会福祉協議会と直接、打ち合わせながら調査設計を進めていた。しかし、実際にはその上部組織である県社会福祉協議会への正式な依頼・承諾を必要とすることが調査実施直前になってから判明した。その後、県社会福祉協議会との打ち合わせを始めたため、実際よりも2~3カ月ほど予定が遅れた。また、A地区での調査に合わせてB地区も実施する予定であったため、そちらも遅れてしまった。 しかし、今後、調査方法の変更は予定しておらず、また現在は既に必要な手続きも経ているため、今年度は円滑に進むものと考えている。
|
今後の研究の推進方策 |
昨年度遅れてしまったA地区での聞き取り調査、B地区での調査票による基礎情報の入手と聞き取り調査を円滑に実施し、夏頃までに終了する予定である。 また、上記の調査の遅れのため、昨年度末に実施予定でありながら実施できなかった先進地域の聞き取り事例調査を今年度後半から今年度末までに実施する。これは今年度前期に行った調査結果をもとに、規定外支援ケースの問題を解決しうる地域連携モデルの考案しうるよう、先進地域での聞き取り調査項目を議論、決定し、本調査を研究分担者で担当地域を決め、順次行っていく予定である。 また、当初の研究計画でも今年度実施を予定していた、A地区、B地区での第2段階目の聞き取り調査について、(今年度前半に行った調査結果から)調査対象のケースを絞り込み、各ケースの地域連携に関する聞き取り調査を今年度後半~今年度末までに専門員、生活支援員に対して実施する予定である。 以上のように、今年度前半は昨年度実施が遅れていた調査を実施し、後半は特に地域連携にテーマを絞った聞き取り調査をA/B地区および先進事例地域で行い、来年度の現場職員との研究会実施、調査研究のまとめへと準備を進めていく予定である。
|
次年度の研究費の使用計画 |
昨年度は、調査が年度末ぎりぎりとなり、またB地区、先進地域での調査を実施することができなかったため謝金が大幅に余ってしまった。それは今年度実施する調査で謝金として支払うことになる。 また、昨年度は初年度ということもあり、研究に必要な基礎的な物品を予定よりも購入した。しかし、今年度は複数の調査を精力的に実施する予定であるため、上述した謝金とともに、旅費で多くの研究費を使用することを考えている。
|