• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

中度要介護認定高齢者における居住場所別生活行動特性と要介護度変化との関連

研究課題

研究課題/領域番号 24530751
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都女子大学

研究代表者

中村 亜紀  京都女子大学, 家政学部, 准教授 (10411737)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード中度要介護高齢者 / 要介護度推移 / 性差 / 居住場所 / 生活行動
研究概要

本研究は居住場所別の生活行動の差異が要介護度変化に影響を与える可能性を検討するものであり、24年度はその基礎調査である行動観察調査を実施した。調査は被験者1名につき9時から21時までの12時間、室外行動中は調査者が適当な距離をおいての目視により、室内では設置したCCDカメラからの映像により被験者の行動を観察・記録を行っている。この調査により中度要介護高齢者の日常の行動内容及び時間、介護者の介入時間、家人や他利用者とのコミュニケーションにかかる時間等要介護高齢者の生活行動実態が明らかになりつつある。
協力施設の獲得、施設スタッフの協力、調査者の確保も順調である。被験者及び被験者家族または後見人からの研究協力への同意も得られ、調査による被験者への浸襲や事故なく実施できている。現在までに施設入所者(多床室・ユニット型居室)男女各10名の調査が終了しており、これは全体計画調査数の3分の2にあたる。基礎調査の実施は被験者の居住条件を変えて今後も継続するため、更なる協力事業所の獲得、被験者の協力獲得に向けて交渉中である。得られたデータについての整理、分析に向けての諸作業も進めており、研究途中の成果については25年度から学術集会等で報告することを準備中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の基礎調査である高齢者行動観察調査は全体では被験者30名を対象とした計画であり、24年度には施設入所者20名の調査を実施することができた。得られたデータの整理も進んでいる。また、分析に向けて、得られた行動データを分類するコードについても協力者を得て検討を進めている。以上のことからほぼ計画通りの進行であり、おおむね順調な進展であるといえる。

今後の研究の推進方策

今後も高齢者の行動観察調査を継続して行う。25年度は要介護度3の認定を持つ在宅で生活中の高齢者を対象とした調査を行う。在宅の場で12時間の観察調査を行うため、被験者の獲得・調査実施のための設備の設置等に困難を生じることが予想される。他者を自宅内へ入れることへの抵抗や設備の設置による被験者の生活上の安全の確保を行う必要があるからである。被験者からの信頼の獲得、安全の確保を確認するための予備調査の実施など時間を要することが考えられる。訪問介護事業所等の協力を得ながら調査を実現し、今年度中の全数終了を目指す。調査終了後は性別ごとに居住場所別による生活行動時間の違いを明らかにし、居住場所別要介護度の推移との関連性から整理・分析を行う。

次年度の研究費の使用計画

調査の実施にかかる交通費、被験者への研究協力謝礼金、調査者への謝金、資料整理にかかる謝金が主な支出となる。また成果報告について、国内、海外を予定しており、それにかかる宿泊・交通費も必要となる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 高齢者の要介護状態推移と介護サービス受給場所が要介護度の維持・改善及び悪化に与える影響について2012

    • 著者名/発表者名
      中村亜紀
    • 雑誌名

      経済学論究

      巻: 66 ページ: 49-66

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi