女性では、中度と重度で施設入所で要介護状態が悪化した。施設入所によって日常生活行動が変化することが重度化に影響する要因として考えられた。 居住場所別に生活行動の比較検討を行った。在宅の者はユニット型居室に入所している者と比較して臥位時間が有意に延長し、座位時間が短縮していた。行動内容別では、作業を行う時間が在宅の者で長く、施設多床室入所者は短かった。一方、何もしていない時間が在宅の者で短く、施設多床室入所者は長時間となっていた。在宅では家事等による作業時間の確保によって行動の活性化が図られていると考えられたが、運動量の減少が悪化リスクと考えられた。
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