元気高齢者がボランティアとして回想法スクールの運営に携わり、虚弱高齢者が回想法スクールに参加することで、双方の生きがい感の維持・向上を目指した地域作りに取り組んだ。その結果、元気高齢者の充実感や満足感が得られ高い生きがい感が維持できた。グループ回想法参加者77名の生きがい感は若干ではあるが上昇し、閉じこもりがちな高齢者の社会との繋がりが取り戻せた。さらに、この取り組みで認知症サポーターが安心して活動に取り組める仕組みが提案できた。 回想法の認知度を2303件の高齢者福祉施設・機関に調査した結果、回想法の技法を「知っている」と答えたのは全体の62.9%で十分に認知されていことが明確になった。
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