研究課題/領域番号 |
24530768
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研究機関 | 天理大学 |
研究代表者 |
武田 加代子 天理大学, 人間学部, 教授 (50310636)
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研究分担者 |
伊藤 優子 龍谷大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (00441204)
山下 匡将 名古屋学院大学, 経済学部, 講師 (00460551)
志水 幸 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (10265100)
杉山 克己 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (30278262)
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キーワード | レジデンシャル・ソーシャルワーク / インディケーター / アウトカム / 専門職性 |
研究概要 |
特別養護老人ホームや介護老人保健施設に勤務するレジデンシャル・ソーシャルワーカー(RSWr.)の実践において、その専門職性が発揮されればされるほど「利用者の利益」が保証され、その利益が高まるとの仮説のもと、本研究の目的であるエビデンスに基づいたレジデンシャル・ソーシャルワーク(RSW)実践の展開に資するべく、今年度は京都府A市に所在する高齢者複合施設の協力を得て、当該施設の実践からProcess 指標に関する指標の”モデル”を網羅的かつ系統的に構築することを試みた。 先ず、当該施設のRSWr.の記録を読み込み、次に、記録からでは分かり難い内容を理解するためにRSWr.に対してインタビューを行った。同時に施設におけるケース記録を読み、ほぼ終日、RSWr.が実際にクライエント(利用者)に関わりを持つ場面の観察をした。そして再度 RSWr.に対してインタビューを実施した。こうして得られた当該施設での実践の検討には当該施設の施設長にも加わわっていただいた。そうして検討した結果、特別養護老人ホームにおける Process 関連指標モデルとして「福祉サービス目標」「施設サービス計画」「入居事前調査」「生活支援記録」「介護支援経過」「行事起案」「ターミナルケア計画」「ヒヤリ・ハット(Near Accident)の各指標が抽出された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
インディケーターの指標の一つである Process 関連指標がほぼ明確になり、当初の計画通りに進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
①実際にレジデンシャル・ソーシャルワーカーの毎日の業務に、この指標を当てはめて、 いただいたデータの収集。 ②指標の実用性の度合いを確認、吟味すること。 ③得られたデータの分析。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初予定していた研究協力者によるデータの収集が次年度に実施されることになり、それに対する謝礼が次年度に発生するため。 主として研究費の支出は研究協力施設および研究協力者への謝礼と交通費、会議等に当てる。
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