研究課題/領域番号 |
24530770
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研究機関 | 日本赤十字九州国際看護大学 |
研究代表者 |
増田 公香 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (60316776)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | エンパワメント評価 / 日本語版QCIQ / 日本語版POPS |
研究実績の概要 |
2014年度においては以下の研究を実施した。 第一に、昨年度作成した日本語版QCIQ(Quality of Community Integration Questionnaire)及び日本語版POPS(Participation Objective, Participation Subjective)のプレテストを実施した。具体的には、身体障害者25名・精神障害者30名・健常者50名に対し行った。その結果、身体障害のある当事者17名(回答率68%)・精神障害のある当事者12名(回答率40%)・健常者36名(回答率72%)から有効回答が得られその結果を鑑み、最終版の日本語版QCIQ及び日本語版POPSを作成した。 第二に、研究協力者である奈良進弘教授(東京工科大学)・新川寿子准教授(国際医療福祉大学)により、2か所のリハビリテーション機関において作成した日本語版QCIQ及び日本語版POPSを用い評価を行った。調査実施時期は2015年3月1日~31日。A機関においては80名に配布し38名(回答率47.5%)から有効回答が得られた。結果は、男性17名・女性21名で平均年齢は65.7歳(±15.8)だった。またB機関においては、13名に対し面接法により2回に分け実施した(回答率100%)。結果は、4男性1名・女性12名、平均年齢78歳(±10.7)で、対象者が高齢者であったためPOPSの生活分野項目及び対人・人間関係項目が低く社会参加が低いこと人間関係が希薄であることが顕著であった。 第三に、『Empowerment Evaluation』 David M. Fitterman著の日本語訳化を複数の研究者でワーキンググループを結成し展開した。当初本書の第1版を翻訳予定であったが、2014年9月に第2版が出版されることが判明したため、9月まで待ち第2版の翻訳を行うこととした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理由としては次の2点が挙げられる。 第一に、『Empowerment Evaluation』の日本語訳化に関しては、第2版の出版を待ち着手した。第2版の出版が2014年の9月であったこと、また当初抄訳を計画していたが全章の翻訳を行うこととしたため、担当者の選考及び役割分担の検討等で着手が大変遅くなった。 第二に、日本語版QCIQ及び日本語版POPSのデータ収集に関しては、面接法で展開したためデータ収集に想定以上の時間が必要となった。
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今後の研究の推進方策 |
今後の計画としては、以下の点を考えている。 第一に、、『Empowerment Evaluation 2nd』の日本語翻訳化に関しては、現時点では複数の研究者で順調に進展している。 第二に、日本語版QCIQ及び日本語版POPSを用いたデータ収集は引き続き順当に展開しており、今年度は郵送によるアンケートも展開したいと考えている。 第三に、フィンランドにおいてQCIQ及びPOPSを用いた調査を展開したいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
理由としては次の2点が挙げられる。 第一に、『Empowerment Evaluation』の日本語訳化に関しては、第2版の出版を待ち着手した。第2版の出版が2014年の9月であったこと、また当初抄訳を計画していたが全章の翻訳を行うこととしたため、担当者の選考及び役割分担の検討等で着手が大変遅くなった。 第二に、日本語版QCIQ及び日本語版POPSのデータ収集に関しては、面接法で展開したためデータ収集に想定以上の時間が必要となった。
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次年度使用額の使用計画 |
今後の計画としては、以下の点を考えている。 第一に、、『Empowerment Evaluation 2nd』の日本語翻訳化に関しては、現時点では複数の研究者で順調に進展している。第二に、日本語版QCIQ及び日本語版POPSを用いたデータ収集は引き続き順当に展開しており、今年度は郵送によるアンケートも展開したいと考えている。第三に、フィンランドにおいてQCIQ及びPOPSを用いた調査を展開したいと考えている。
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