975名を対象にソーシャルメディアの利用やマスメディアの利用,政治的・社会的な態度に関して,オンラインで調査を行った。インターネット利用の量・質は必ずしも政治的に同質の他者とのコミュニケーションの選好に繋がらないことが示された。一方で、インターネット利用の多い個人は少ない個人よりも多くの集団に所属しており、社会的支配志向性が高いことも明らかとなった。また、インターネット利用は一般的他者への信頼感と制度への信頼感とも負の関連があった。この調査の結果から、少なくとも自己報告式の調査では個人は同質の他者を好んでコミュニケーション相手としていると考えているわけではないといえる。
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