小学生516名,小学生716名を対象に質問紙調査を行った。その結果,友人に対する被援助志向性が,被侵害尺度(河村,1999)に負の影響を与えていた。小学校教師397名,中学校教師200名を対象に,教師の被援助志向性について調査した。その結果,子どもに対する関わりにくさは,チーム連携に影響を与えていなく,協働的職場雰囲気がチーム連携に影響を与えていた。子どものいじめ被害を防ぐためには,友人に対する被援助志向性を高めること,教師のチーム連携を促進するためには,職場の協働的雰囲気が鍵であることが示された。この結果を受けて,A市教育委員会と連携し,小学校,教育委員会において,学校現場への介入を行った。
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