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2013 年度 実施状況報告書

聴覚障害幼児の手話の統語的ルールとしての格関係の獲得について

研究課題

研究課題/領域番号 24530821
研究機関奈良教育大学

研究代表者

瓜生 淑子  奈良教育大学, 教育学部, 教授 (20259469)

キーワード聴覚障害幼児 / 手話の活用 / 音声日本語 / 指文字・ひらかな / 統語・格助詞 / 心の理論
研究概要

1)昨年度から定期的に訪問観察を行っている公立ろう学校幼稚部で観察対象児たちが4歳児になったが、引き続き訪問観察を続け、指文字・ひらかなの導入が本格的になっている子どもたちの保育時間の観察データをヴィデオ収集した。
2)あわせて、4歳児クラスの1女児の手話及び音声言語の発達について、家庭の協力も得て、個別データを収集した。1)、2)は次年度(5歳児)も継続予定である。
3)「心の理論」獲得を健聴児と比較する予定であるため、今年度は健聴児のデータをまとめ、第16回ヨーロッパ発達心理学会で発表した。この発表はまもなく、Proceeding に集録され公刊予定である。聴覚障害児の「心の理論」獲得については、上記2)の1女児について、継続的に半年ごとのデータを取っており、今年度、計3回、実験を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

1)本研究はろう学校幼稚部との連携の元に実施が可能となるものであるが、幼稚部の教員・保護者からは観察や言語発達調査に過分の協力を頂いている。保育観察は、今年度中期まで、ほぼ月1回のペースで行ってきたが、観察補助者を2名確保でき、年度後半からはほぼ毎週のペースで観察を行い、補助者から記録による報告を受けるようになった。
2)観察のヴィデオ・データに関して、手話の読解能力の制約から、データおこしによる発話記録作成が遅れている。

今後の研究の推進方策

1)観察データの手話の分析・記録に関して、観察補助者を得たので、謝金を活用して分析補助にはいってもらう予定である。
2)観察対象児たちは手話能力と共に口話能力も育ってきている、また、申請者の手話の理解も進んでいることから、保育記録も取りやすくなってきている。
3)聴覚障害の教員の協力も得て、手話中心の子ども達の言語発達についても個別観察データを得、分析を進めたい。

次年度の研究費の使用計画

当該年度に必要な支出を完了したところ、1000円未満の残額となったので、有効に使うため、次年度繰越とすることにした。
書籍を購入する際に充当して使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Lying and Theory of Mind: Young Children's Responses to a Deception Task2014

    • 著者名/発表者名
      Uryu Yoshiko
    • 雑誌名

      The Proceedings of the 16th European Conference on Developmental Psychology

      巻: 1 ページ: 1-4

    • 査読あり
  • [学会発表] Lying and Theory of Mind: Young Children's Responses to a Deception Task

    • 著者名/発表者名
      Uryu Yoshiko
    • 学会等名
      The 16th European Conference on Developmental Psychology
    • 発表場所
      University of Lausanne

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公開日: 2015-05-28  

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