本研究プロジェクトの目的は,教員養成課程の日本人大学生を対象にした国際交流プログラムにおいて,参加者の協同的パブリック・トーク(言語的及び身体的に協同的な方法で,明示的な言葉を用いて会話に従事する行為)の力量を形成するための指導方法を開発することであった。この力量を形成するための場面として,参加者は海外の学校において,日本文化を紹介するための発表を英語でおこなった。参与観察による事例研究を重ねた結果,参加者が自らの発表経験を適切に振り返り,改善点を見つけ,その次の発表に反映させるというサイクルを成立させることが,発表を協同的にする上で最も重要であることが分かった。
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