研究課題/領域番号 |
24530834
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
高垣 マユミ 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (50350567)
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研究分担者 |
田爪 宏二 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (20310865)
清水 誠 埼玉大学, 教育学部, 教授 (30292634)
白水 始 国立教育政策研究所, その他部局等, 研究員 (60333168)
中西 良文 三重大学, 教育学部, 准教授 (70351228)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 学習環境の開発 / 動機づけ / 理科カリキュラムの開発 / 教授法 |
研究実績の概要 |
本研究では、認知的/社会的文脈を統合した教授方略を開発した。認知的文脈の側面からは、学習者が自らの思考を可視化しながら、思考の認識・修正を促すための教授法及び認知的ツール等について検討を行った。社会的文脈の側面からは、授業における対話・議論・問題解決などの協同的探求学習を促すための学習環境の足場かけについて検討を行った。 さらに、科学的協同探求学習場面における、動機づけを促進する要因の開発・分析の開発を行い、個人内における学習観、メタ認知に働きかける要因等の先行研究の知見を検討した。その上で、動機づけの変化を測定する質問紙項目の作成、及び学習のプロセスにおける動機づけの動的な様相を捉える方法等について検討を行った。 これらの理論的基盤を構築した上で、小学校・中学校・高等学校の教員とプロジェクトを組み、新学習指導要領における学習内容の特徴を踏まえた、小学校・中学校・高等学校の理科教育の次世代型カリキュラムを開発した。考案したカリキュラムを実証的授業を通して検証した結果、以下の教授効果が見出された。個人内における「権限」の教授的働きかけは、学習観における「科学的手続きの重視」の上昇をもたらすことが明らかにされた。また、個人間における問題解決・意志決定を行う「グルーピング」及び、目標を設定し評価する「評価」の教授的働きかけは、メタ認知的方略における「プランニング」の上昇をもたらすことが明らかにされた。
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