研究課題
【平成26年度の研究成果】 ①日本人学校4校での実践調査をもとに作成した、日本人学校の構造的特徴と学校関係者のメンタルヘルスの関連に関する質問紙を、日本人学校に勤務経験をもつ学校教員を対象に実施。平成27年度中に、学会発表を行い、論文化の予定。 ②双方向遠隔通信サービスを利用した日本人学校の教師、保護者、児童生徒との教育相談を実施し、その課題と問題点を整理。平成27年度中に論文発表予定。 ③学会発表と論文発表:8月に横浜で開催された日本心理臨床学会において、自主シンポジウム「在外教育施設におけるメンタルヘルス支援を考える」を企画し、平成25年度までの活動をもとにした発表を行った。【研究期間全体を通じての研究成果】 ①実践調査:4校の日本人学校で、日本の大学からの訪問型の教育相談支援活動を実施。《目的1 日本人学校におけるメンタルヘルス支援の必要性》(1)日本人学校にかかわる教師・保護者・児童生徒のメンタルヘルスには、a)地域の社会構造とリソース、b)居住環境と人間関係、c)日本の生活・教育環境の維持などが関わることが示唆された。 (2)メンタルヘルス支援の中核施設としての学校において、教師の役割と負担の大きさが示唆された。 《目的2 教育相談支援プログラムの開発》(1)アウトリーチの教育相談支援は様々な点で保護者や教師のメンタルヘルスに貢献すること、(2)個別面接・コンサルテーション・講演・カンファレンスなど多様なプログラムが実施可能であること、(3)訪問後、双方向遠隔通信サービス利用によっての教育相談も活用可能であること等が明らかになった。 ②日本人学校での実践調査をもとに作成した、日本人学校の構造的特徴と学校関係者のメンタルヘルスの関連に関する質問紙を、日本人学校に勤務経験をもつ学校教員を対象に実施。結果は、平成27年度中に、学会発表を行い、論文化の予定。
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