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2014 年度 実績報告書

遠隔臨床心理支援システム研究

研究課題

研究課題/領域番号 24530850
研究機関岩手大学

研究代表者

織田 信男  岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (80250645)

研究分担者 佐々木 誠  岩手大学, その他部局等, 准教授 (50704227) [辞退]
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードスーパーヴィジョン / スーパーヴァイザー / スーパーヴァイジー
研究実績の概要

本年度は,2つの研究を実施した。一つ目はより効果的なスーパーヴィジョン(以下,SVと略)の方法を探求するために,スーパーヴァイジー(以下,Sveeと略)が評価する負担度を通して,対面,電子メール,スカイプの3つのコミュニケ―ション・メディア(以下,CMと略す)を比較検討した。若手のSvee2名に対して2名のスーパーヴァイザー(以下,Svorと略す)がSVを実施。分散分析の結果,肯定的感情は前年度同様SV後に有意に向上し,否定的感情と困難度はSV後に有意に低下した。なお,肯定的感情と困難度では,Sveeと時期の間に交互作用が認められ,SveeによってSVの効果の大きさが異なった。SveeのSVに対する地理的・経済的負担度では対面SVが電子メールとスカイプSVに比べて有意に高く,心理的負担度では電子メールSVのほうが対面SVに比べて有意に高かった。
2つ目は,仮説「ブログにおけるコメンター(以下,Comと略す)に関する情報が少条件よりも多条件のほうがブログの書き手の心理的健康がより大きくなる」を検討した。参加者は大学生277名の中から新しい抑うつ性自己評価尺度が14点以上の女性36名。Com条件(統制(無)群12名/情報少群13名/情報多群11名)×測定時期(介入1ヶ月前(T1)/介入前(T2)/介入1週間後(T3)/介入約1ヶ月後(T4))の2要因混合計画。新しい抑うつ性自己評価尺度ではCom条件(3)×測定時期(4)の分散分析の結果,測定時期の主効果が認められ,多重比較の結果,T1>T2とT1>T3の間に有意な差が認められた。STAI日本語版A-STATE尺度ではCom条件(3)×測定時期(2)の分散分析の結果,有意な差は無かった。従来の結果に比べて良いことブログの効果が認められなかった点について,参加者のコンピュータを介したコミュニケーションの経験度の違いから考察を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 対面,電子メール,スカイプ・スーパーヴィジョンの比較研究(3)―スーパーヴァイザーの評価より―2014

    • 著者名/発表者名
      織田信男・佐々木誠
    • 学会等名
      日本ブリーフサイコセラピー学会第24回熊本大会
    • 発表場所
      くまもと森都心プラザ
    • 年月日
      2014-08-30 – 2014-08-31
  • [備考] ブログ実験に使用したURL

    • URL

      http://jinsha.iwate-u.ac.jp/odan/

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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