心理支援の専門家の養成教育において重要な課題の一つである「心理アセスメント」のプロセスについて検討した。具体的には、心理臨床実践の専門家が心理検査データのどこに着目してクライエント理解につなげていくのかを調査・分析した。約60名の臨床家の協力が得られ、うち25年以上の熟練臨床家6名、中堅臨床家17名、そして実践訓練中の大学院生17名の3群の比較検討を行った。 また、東海地区を中心に計11校の臨床心理士養成大学院におけるアセスメント教育担当教員へのインタビュー調査を実施し、ロールシャッハ法(投映法パーソナリティ検査)とウェクスラー法(知能検査)が重視されているという結果を得た。
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