研究課題/領域番号 |
24530876
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
西郷 達雄 長崎大学, 保健・医療推進センター, 技術職員 (50622255)
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研究分担者 |
田山 淳 長崎大学, 保健・医療推進センター, 准教授 (10468324)
冨家 直明 北海道医療大学, 心理科学部, 教授 (50336286)
林田 雅希 長崎大学, 保健・医療推進センター, 准教授 (70264223)
小川 豊太 (濱口 豊太) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80296186)
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キーワード | 過敏性腸症候群 / 認知行動療法 / 心理尺度 / GSA / VSI |
研究概要 |
本研究では、海外で開発されている消化器症状に対する不安(Gastrointestinal symptom-specific anxiety: GSA)を測定することのできるVisceral Sensitivity Index(VSI)の日本語版の開発と信頼性・妥当生の検証を行なった。その結果、VSI日本語版の十分な信頼と妥当生が確認された。わが国でIBSの心理特性を把握できる安価で時間のかからない初の心理検査が作成された。 平成25年度では、以下①~③の作業を行った。 ①VSI日本語版の論文作成および投稿:平成25年度では、平成24年度に得られた結果を論文にまとめ、「Gastrointestinal specific anxiety in irritable bowel syndrome: validation of the Japanese version of the visceral sensitivity index for university students」と題し、Biopsychosocial Medicineへ投稿し、掲載された。②IBS患者のリクルート:研究者が所属する長崎大学保健・医療推進センターの学生データベースより、IBS有症状者(学生)を抽出した。その後、医師によるIBS診断の後、本調査へリクルートした。③IBSサブタイプのGSA調査およびプローブ検出課題の実施:②よりリクルートされたIBS患者(学生)に対してVSI日本語版およびプローブ検出課題を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
達成度については、概ね計画通りである。概ね計画通りであった点については、以下の2点が考えられる。1点目は、平成24年度に実施した研究1のVSI日本語版の開発研究が終了し、論文が掲載されたことにある。2点目は、研究2のIBS患者のリクルートが行われ、調査を実施しているものの、対象者数が当初予定していたよりも少ないため、本年度も引き続きIBS患者をリクルートし調査を続けていることにある。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策については以下の通りである。 平成26年度:①4月から7月にかけてIBS患者をリクルートし、調査を継続する。②4月から8月にかけて平成25年度および平成26年度の研究2で得られたデータを解析する。③平成26年9月から平成27年3月まで研究1および研究2の成果をまとめ総括する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究2では、当初予定していたIBS患者のリクルート数が足りず、謝金の支払いが少なかったため。 平成26年度では、IBS患者のリクルートを継続し、調査に協力してくれた学生に対して謝金を支払う。
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