本研究の目的は,自閉症スペクトラム障害(ASD)を乳児期に超早期発見を行うために,発達徴候を抽出し,その後の自閉症関連特性との関連を探究することでスクリーニング指標を作成することである。 本研究で得られた「ASD超早期スクリーニング尺度(SASSA)」は,生後4ヶ月時に「視線」,「表情」,「微笑」,「姿勢」,「リーチング」に関する非特異的発達徴候で感度優位のスクリーニングを行い対象を定め,11ヶ月時に「視線」,「表情」,「微笑」,「運動」,「指さし」,「模倣」に関する感度優位のスクリーニングと特異行動に着目したスクリーニングを重複させて絞り込みを行い,ASDの超早期診断の対象とする。
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